米、0.75%大幅利上げ=2回連続、物価高抑制重視―金融引き締め継続へ・FRB 2022年07月28日

 【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は27日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、前回6月の会合に続き、通常の3倍となる0.75%の大幅利上げを決めた。景気は鈍化しているものの、高インフレに減速の兆しが見えず、異例の金融引き締めで物価上昇圧力を抑え込む。
 利上げは4会合連続。政策金利は年2.25~2.50%となる。決定は全会一致だった。
 パウエル議長は記者会見で「インフレはあまりに高すぎる」と懸念を表明。経済指標次第としながらも、「(9月の)次回会合でさらに異例の大幅利上げが適切となる可能性がある」と明言した。FRBは、インフレが低下する確証が得られるまで利上げを続ける方針だ。
 主要中銀では欧州中央銀行(ECB)が21日に11年ぶりとなる利上げを決定。米金利が今回さらに上昇することで、円安圧力を一段と強め、新興国からの資金流出を加速させる恐れがある。 

その他の写真

0・75%の連続利上げ決定後に記者会見する米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=27日、ワシントン(EPA時事)
0・75%の連続利上げ決定後に記者会見する米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=27日、ワシントン(EPA時事)

特集、解説記事