米メタ、デジタル規制違反=広告巡る個人情報取得で―EUが予備的見解 2024年07月01日 20時32分

スマートフォンに表示された米メタのロゴマーク(AFP時事)
スマートフォンに表示された米メタのロゴマーク(AFP時事)

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は1日、米メタについて、巨大IT企業による自社サービスの優遇などを禁じた「デジタル市場法(DMA)」に違反しているとの予備的見解を示した。オンライン広告での個人情報取得を巡る同社の方針を問題視した。
 発表によると、メタが提供するフェイスブックやインスタグラムは現在、ユーザーの個人情報を活用した広告配信に同意しないと、無料でサービスを利用できない仕組みになっている。
 欧州委は、競合他社と比べて潜在的に「膨大な個人情報を収集できる」メタに、個人情報の提供か、サービス有料化の「二者択一を迫られる」ことで利用者が不利益を被ることなどに懸念を示し、別の選択肢を提示する必要性を指摘した。 

海外経済ニュース