予備費執行、月内決定=物価高対策「迅速に」―岸田首相 2022年07月14日

 岸田文雄首相は14日の記者会見で、国民生活や企業活動を圧迫する食料品やエネルギーなどの物価高への対策を迅速に実施するため、月内に予備費の執行を決定する方針を発表した。農産品の生産コストを削減するための支援金を創設し、肥料価格上昇の影響を緩和する。電気料金の負担軽減へ、今夏にも節電プログラムに登録した家庭へのポイント付与を始める。
 首相は、参院選で大きな争点となった物価高対策に関し、「物価上昇が国民生活に大きな影響を与えていることを重く受け止める」と指摘。その上で「5.5兆円の予備費を機動的に活用しながら、迅速かつ総合的な対応に切れ目なく取り組んでいく」と強調した。15日午前に政府の「物価・賃金・生活総合対策本部」の会合を開く。 

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記者会見する岸田文雄首相=14日午後、首相官邸
記者会見する岸田文雄首相=14日午後、首相官邸

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