失業率、2.6%に悪化=好条件求める離職増、求人は改善―5月 2022年07月01日

 総務省が1日発表した5月の労働力調査によると、完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント上昇の2.6%だった。4カ月ぶりに悪化したが、新型コロナウイルスの感染状況が比較的落ち着いたことを受け、条件の良い仕事を求めて離職する人が増えたのが主な要因。
 完全失業率は、完全失業者を労働力人口で割って算出。完全失業者数(同)は4万人増の180万人で、このうち自発的な離職が6万人増えた。就業者数(同)は14万人減の6724万人だった。休業者数(原数値)は前年同月比50万人減の164万人。コロナ感染拡大が始まった2020年以降では最少となった。
 厚生労働省が1日発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.01ポイント上昇の1.24倍と5カ月連続で改善した。人手を確保する動きが続き求人数が増加、求職者数の伸びを上回った。 

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