内閣支持5割切る=物価高対応「評価せず」半数超―時事世論調査 2022年06月16日

 時事通信が10~13日に実施した6月の世論調査で、岸田内閣の支持率は前月比2.1ポイント減の48.7%と4カ月ぶりに5割を切った。不支持率は同2.8ポイント増の22.0%、「分からない」は29.3%だった。ウクライナ情勢などに伴う物価高騰が続く中、先行きへの不安が影響した可能性がある。
 物価高への政府の対応を尋ねたところ、「評価しない」は前月比4.3ポイント増の54.1%で、「評価する」の13.8%(前月比2.9ポイント減)を大幅に上回った。新型コロナウイルスへの取り組みに関しては、「評価する」が50.1%(同2.2ポイント増)、「評価しない」は25.1%(同1.4ポイント増)だった。
 内閣を支持する理由(複数回答)は、「他に適当な人がいない」19.4%がトップで、「首相を信頼する」12.2%、「印象が良い」10.3%が続いた。支持しない理由(同)は「期待が持てない」が12.2%で最多。
 政党支持率は自民党が前月比2.3ポイント減の27.2%、公明党が同0.3ポイント増の4.2%。立憲民主党3.9%(同1.2ポイント増)、日本維新の会3.1%(同0.1ポイント増)で、前回調査で維新を下回った立民が逆転した。以下、共産党2.3%、国民民主党0.6%、社民党0.4%、れいわ新選組0.3%、NHK党0.3%。「支持政党なし」は53.2%。
 また、参院選比例代表での投票先を尋ねたところ、前回に続き自民が37.5%でトップ。立民6.6%、維新6.1%、公明5.9%、共産3.2%、国民1.7%、れいわ0.9%、社民0.6%、N党0.6%と続いた。「投票しない・分からない」は35.1%。
 調査は全国18歳以上の男女2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は61.7%。 

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