ソフトバンクG、赤字1.7兆円=株安響き、日本企業で過去2番目―孫氏「守り」へ・22年3月期 2022年05月12日

 ソフトバンクグループ(SBG)が12日発表した2022年3月期連結決算(国際会計基準)は、純損益が1兆7080億円の赤字(前期は4兆9879億円の黒字)に転落した。大手証券によると、赤字幅は日本企業で過去2番目の大きさ。米国の金融引き締め観測やロシアによるウクライナ侵攻を背景として世界的に株安が進み、投資事業の損益が悪化。国内企業の過去最高益を記録した前期から一転、2期ぶりに赤字に陥った。
 赤字額はSBGとして過去最大で、みずほフィナンシャルグループが03年3月期に計上した2兆3771億円に次ぐ規模。東京都内で記者会見した孫正義会長兼社長は「取るべき行動は徹底した守りだ」と強調。手元の現金は十分に確保しているとしつつ、当面は新規の投資先を厳格に選ぶ方針を示した。 

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オンラインで記者会見するソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=12日午後、東京都港区
オンラインで記者会見するソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=12日午後、東京都港区

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