円下落、126円台=20年ぶり安値水準―急変「大変問題」・鈴木財務相 2022年04月13日

 13日の東京外国為替市場の円相場は下落し、1ドル=126円台と、ITバブル崩壊後の2002年5月以来約20年ぶりの安値水準となった。15年6月の水準を超えて、13年に日銀の黒田東彦総裁が「異次元金融緩和」を開始して以降の安値を更新した。
 黒田総裁が同日午後、東京都内で開かれた信託大会で「現在の強力な緩和を粘り強く続ける」と発言。市場では「円安に対するけん制が弱かった」(国内銀行)と受け止められ、円売り・ドル買いが加速して126円31銭まで円安が進んだ。
 鈴木俊一財務相は同日夕の経済財政諮問会議後、記者団に「急激な変化は大変問題だ」と述べ、急速な円安をけん制した。一方、黒田総裁は同会議後、記者団の取材に応じず無言だった。 

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1ドル=126円台に下落した円相場を示すモニター=13日午後、東京都港区の外為どっとコム
1ドル=126円台に下落した円相場を示すモニター=13日午後、東京都港区の外為どっとコム

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