10円玉製造、過去20年で最少に=キャッシュレス普及で―財務省 2022年04月06日

 10円や1円といった小額硬貨の製造枚数が減少し続けている。財務省の2022年度計画によると、10円硬貨の製造枚数は前年度実績より約3割少ない1億200万枚。この20年間で最少となる見込みだ。1円、5円もそれぞれ100万枚にとどまる。キャッシュレス決済の普及により、「小銭」の出番は急速に失われている。
 一般的に、硬貨は約30年経過すると摩耗や汚れが目立つようになり、流通状況を見て徐々に新品と入れ替えていく。しかし、近年は電子マネーやQRコード決済が浸透。支払いにクレジットカードを使うインターネット通販の利用も増え、現金離れが製造枚数の減少につながる。 

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