1月の経常赤字1兆1887億円=資源高で過去2番目 2022年03月08日

 財務省が8日発表した1月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は1兆1887億円の赤字(前年同月は5063億円の黒字)だった。赤字幅は2014年1月の1兆4561億円に次ぎ、比較可能な1985年以降で2番目の大きさ。原油など資源価格の高騰や円安進行で輸入額が膨らみ、2カ月連続の経常赤字となった。
 輸入は前年同月比39.9%増の8兆1663億円と、12カ月連続のプラス。資源高で原油、石炭、液化天然ガスが大幅に増えた。一方、輸出は15.2%増の6兆5620億円。この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆6043億円の赤字(同1401億円の赤字)となり、大幅な経常赤字につながった。 

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