東芝、2分割に修正発表=空調や照明事業売却―株主還元3000億円 2022年02月07日

 東芝は7日、グループを3分割する計画を修正し、2分割すると発表した。空調やエレベーター、照明事業の売却方針も表明。分割コストを圧縮するとともに、売却によって得た資金で株主還元を強化し、株主の理解を得たい考えだ。ただ、計画の公表から、わずか3カ月で変更を余儀なくされた形で、経営陣の実行力が問われる。
 東芝は2021年11月、エネルギーなどのインフラサービス、電子部品などのデバイス、関連会社の株式管理を担う東芝の3社に分割する計画を発表した。しかし、大株主の海外ファンドなどが非上場化の検討を求め、反発していた。
 新たな計画では、インフラや株式管理を本体に集約する一方、デバイスを23年度下期に分離・上場させる。綱川智社長はオンライン形式で開いた説明会で、計画変更について「最適解に向かうために必要なステップだ」と述べた。 

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経営戦略を説明する東芝の綱川智社長=7日午後、東京都港区(同社提供)
経営戦略を説明する東芝の綱川智社長=7日午後、東京都港区(同社提供)

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