マンション価格、過去最高=6260万円、発売戸数23.5%増―21年首都圏 2022年01月25日

 不動産経済研究所が25日発表した2021年の首都圏(東京都、神奈川、埼玉、千葉各県)の新築マンション平均価格は6260万円だった。地価や建築費の高止まりを反映し、調査を始めた1973年以降で最高。発売戸数は前年比23.5%増の3万3636戸で、在宅勤務が増えたことで都心に加え郊外の需要が好調に推移した。
 平均価格は2.9%上昇し、バブル期の90年(6123万円)を超えた。1億円以上の高額物件は、過去最多の90年の3079戸に迫る2760戸だった。
 発売戸数はコロナ禍前の19年の3万1238戸を上回った。神奈川で5割、埼玉で3割増えるなど、郊外の人気が高まった。高所得世帯や子育て層などで住宅需要が高まり、売れ行きを示す発売月の契約率は73.3%。前年を7.3ポイント上回った。
 同研究所は22年の発売戸数を3万4000戸と予想。価格も高水準が続くとみている。 

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