景気判断、全9地域で上方修正=8年ぶり、変異株に警戒感も―日銀報告 2022年01月12日

 日銀は12日、冬の支店長会議をテレビ会議方式で開き、全国を9地域に分けて景気動向を分析した「地域経済報告」(さくらリポート)をまとめた。新型コロナウイルス禍の影響が和らぎ、全9地域の景気判断を前回の昨年10月報告から上方修正した。個人消費を中心に景気は持ち直しの動きが進んでいるが、変異株「オミクロン株」の拡大に対する警戒感も広がっている。
 全地域での引き上げは2013年10月以来、8年3カ月ぶり。今回は一部地域で「引き続き厳しい状態にある」としつつも、経済活動の再開でいずれの地域でも緩やかに持ち直していると判断した。飲食・宿泊を含む個人消費は、同リポートの公表が始まった05年4月以降、初めて全地域で上方修正された。 

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