Gメール、20周年=利用者10億人超 2024年04月02日 14時41分

 【シリコンバレー時事】米グーグルの電子メールサービス「Gメール」の開始から、1日で20周年を迎えた。無料ながら膨大なデータ容量を提供し、メール検索のしやすさを売りに普及。今では月に10億人超が利用するまでに成長し、同社の事業基盤の拡張に貢献した。
 Gメールが発表されたのは2004年4月1日だった。グーグルの共同創業者ラリー・ペイジ氏は、利用者がメールを探したり、仕分けしたりすることにいら立っていると指摘。保存できる容量も小さく、メール削除の煩わしさを訴える声への対応策として考案された。
 Gメールは、検索機能の充実だけでなく、メールを自動で整理する機能も備えた。容量上限は1ギガバイト(GB)で、当時は競合サービスの「100倍以上」だった。写真や文書など扱うデータが増え、現在では無料で使える上限は計15GBまで引き上げられた。
 膨大なメールの受け皿となる一方、迷惑メールも増加した。グーグルは、1日に5000件を超えるメールを送信する事業者に認証を義務付けるなど、対策を強化している。 

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