最新AI半導体、性能30倍=大規模モデルに対応―米エヌビディア 2024年03月19日 11時12分

人工知能(AI)に適した最新の画像処理半導体(GPU)「ブラックウェル」を持つ、米エヌビディアのフアン最高経営責任者(CEO)=18日午後、米カリフォルニア州サンノゼ
人工知能(AI)に適した最新の画像処理半導体(GPU)「ブラックウェル」を持つ、米エヌビディアのフアン最高経営責任者(CEO)=18日午後、米カリフォルニア州サンノゼ

 【シリコンバレー時事】米エヌビディアは18日、最新の人工知能(AI)向け半導体を年内に投入すると発表した。生成AIが文章や画像を作るために必要な推論能力を現行製品の30倍に高め、省電力化も実現する。複雑な問いにも答えられる大規模化が進む生成AIの基盤モデルを、効率的に動かせるようにする。
 AI半導体では、エヌビディアが圧倒的なシェアを誇る。米アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)など競合他社が猛追する中、性能を大幅に強化しリードを保つ狙いだ。
 カリフォルニア州サンノゼで18日開幕した開発者会議「GTC」で、半導体の新製品「GB200」を披露した。新たな画像処理半導体(GPU)「ブラックウェル」に、CPU(中央演算処理装置)を組み合わせ、データ処理を高速化。現行製品に比べ推論能力が最大30倍向上し、エネルギー消費も25分の1に抑えられる。 

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開発者会議で新たな人工知能(AI)向け半導体について説明する、米エヌビディアのフアン最高経営責任者(CEO)=18日、米カリフォルニア州サンノゼ
開発者会議で新たな人工知能(AI)向け半導体について説明する、米エヌビディアのフアン最高経営責任者(CEO)=18日、米カリフォルニア州サンノゼ

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