米エピックのアプリストア容認=拒否から一転、当局監視影響か―アップル 2024年03月09日 16時46分

 【シリコンバレー時事】米アップルが、人気ゲーム「フォートナイト」開発元の米エピックゲームズに対し、欧州で「iPhone(アイフォーン)」向けのアプリストア開設を容認する姿勢に転じたことが8日、分かった。エピックが6日にストア開設を拒否されたと発表していた。欧州当局の監視が影響を及ぼしたもようだ。
 欧州連合(EU)では7日、巨大IT企業にアプリストアの開放を義務付けるデジタル市場法(DMA)の本格運用が開始された。アップルはこの対応のため外部企業のストア開設を認めると表明。エピックも当初、開設に必要な登録が認められたが、アップルへの批判を理由に停止された。
 ブルトン欧州委員(域内市場担当)は7日のX(旧ツイッター)への投稿で「DMAの下では、巨大ITに開発者を黙らせる余地はない」と強調。アップルによる登録停止の対応を優先して調べるよう指示したことを明らかにしていた。 

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