MSの半導体に技術提供=開発出遅れ挽回図る―米インテル 2024年02月22日 16時24分

自社イベントで講演する米インテルのゲルシンガー最高経営責任者(CEO)=21日、米カリフォルニア州サンノゼ
自社イベントで講演する米インテルのゲルシンガー最高経営責任者(CEO)=21日、米カリフォルニア州サンノゼ

 【シリコンバレー時事】米インテルは21日、米マイクロソフト(MS)が独自設計する半導体に生産技術を提供すると発表した。最先端の半導体開発で出遅れたインテルは、受託生産事業を成長の柱と位置付け、米国に工場建設を進めている。生成AI(人工知能)のサービスを拡大しているMSとの提携で巻き返しを図る。
 インテルが21日、カリフォルニア州サンノゼで開いたイベントで発表した。同社は、2027年までに回路線幅が1.4ナノメートル(ナノは10億分の1)の製品「14A」を開発することも表明した。
 ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は、半導体生産能力の8割がアジアのごく一部に集中していると指摘。地政学リスクなどを踏まえると、「世界の1カ国、1カ所に依存するべきではない」と事業の意義を語った。 

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