豪移住応募、人口の8割超に=抽選31倍で確定―ツバル 2025年07月23日 19時41分

南太平洋の島国ツバルで、海水により浸水した住宅(AFP時事)
南太平洋の島国ツバルで、海水により浸水した住宅(AFP時事)

 【シドニー時事】オーストラリア政府は23日、海面上昇が深刻化している南太平洋の島国ツバルから豪州への移住制度の初回枠の応募者が最終的に8750人となったと発表した。約1万人のツバルの人口の8割超に上る。25日以降に定員280人を決める抽選が行われ、倍率は31倍で確定した。
 ツバルの海面上昇が進めば、2100年までに国土の95%が水没するとの予測がある。豪州は2023年にツバルと締結した「ファレピリ連合条約」に基づき、毎年280人の移住を受け入れることにしている。豪政府の出先機関の在ツバル高等弁務官事務所は「極めて高い関心が寄せられた。多くの人は初回の選に漏れるが、今後も機会はある」と説明している。 

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