ハマス、停戦案回答に遅れ=ガザの指導部と連絡取れず―報道 2025年07月23日 14時14分

【カイロ時事】イスラエルメディアのタイムズ・オブ・イスラエルは22日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉を巡り、イスラム組織ハマスの交渉団がガザにいる指導部と先週から連絡を取れず、イスラエル側への回答が遅れていると報じた。ハマスの返答まで1~2週間を要する可能性があるとの見方が出ている。
停戦交渉は6日に仲介国カタールの首都ドーハで始まった。イスラエルは最近、停戦中の同国軍のガザ駐留について、ハマスの要求に近い程度まで範囲を縮小すると譲歩。ハマスが近く停戦案に同意するとの見方も出ていたが、交渉は再び障害に直面した形だ。
関係者によると、ハマスからは17日以降、回答がない状態が続いている。こうした中、イスラエル軍は21日、中部デイルバラに初めて地上侵攻するなど攻勢を拡大した。ハマス交渉団がガザの指導部に判断を仰ごうとしても、一層連絡を取りにくくなると懸念する声が出ている。