ゴーン被告、汚職事件で起訴=文化相も―仏 2025年07月23日 05時51分

日産自動車元会長カルロス・ゴーン被告(右)とダチ仏文化相(AFP時事)
日産自動車元会長カルロス・ゴーン被告(右)とダチ仏文化相(AFP時事)

 【パリ時事】日産自動車元会長カルロス・ゴーン被告(71)が絡んだ巨額汚職事件で、フランスの捜査当局は22日、ゴーン被告とダチ文化相(59)について、贈収賄などの罪で、起訴に当たる刑事裁判所移送を決定した。仏主要メディアが一斉に伝えた。
 ゴーン被告はレバノンに逃亡中。仏当局に国際手配されているが、弁護士を通じて無実を訴えており、公判に出廷するめどは立っていない。
 報道によれば、ゴーン被告は2010~12年、欧州連合(EU)欧州議会議員だった弁護士のダチ氏に対し、日産と仏自動車大手ルノーが設立した統括会社から顧問料90万ユーロ(約1億5000万円)を支払ったとされる。捜査当局はダチ氏に顧問としての活動実態はなく、欧州議会での違法なロビー活動の対価だったとみている。 

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