シリア衝突、死者1000人超=暫定政府「戦闘停止」 2025年07月20日 19時31分

【イスタンブール時事】シリア南部スワイダ県でのイスラム教少数派ドルーズ派とスンニ派ベドウィン(遊牧民)の衝突で、在英のシリア人権監視団は20日、死者が1017人に達したと明らかにした。
シリア暫定政府の内務省報道官は19日、国営メディアを通じ、県都スワイダ市での戦闘が停止したと表明した。AFP通信によれば、ドルーズ派勢力が市内を掌握し、人道支援物資を積んだ車両が市内に入る準備を進めているという。
暫定政府は19日、「即時かつ包括的な停戦」を宣言。事態沈静化のため治安部隊を再び派遣し、当事者に戦闘停止や民間人の保護を訴えていた。米政府によると、ドルーズ派の保護を求めてシリア領内で空爆を続けていたイスラエルも、シリアとの停戦で合意した。