フック元国家主席らの党役職解任=23年に不正疑惑で失脚―ベトナム 2025年07月19日 21時49分

【ハノイ時事】ベトナム共産党の中央委員会は、元国家主席のグエン・スアン・フック氏らに対し、党の全ての役職を解任する処分を決定した。複数の地元メディアが19日、報じた。フック氏は昨年12月、首相在任中に党や国の規則に違反したなどとして「警告」の処分を受けていた。役職解任は一層厳しい処分となる。
最高指導者であるトー・ラム党書記長の指導体制をより固める狙いがあるとみられ、刑事訴追などさらに厳しい措置が取られる可能性もある。
フック氏は2016~21年に首相を務め、21年に国家主席に就任。23年、新型コロナウイルス流行に関する不正疑惑の責任を取る形で辞任した。国家主席は国家元首と定められ、ベトナム共産党の序列で書記長に次ぐポスト。