外交130年、和太鼓で祝福=世界最大級「日本祭り」―ブラジル 2025年07月12日 08時04分

【サンパウロ時事】世界最大の日系社会を擁するブラジルのサンパウロで11日、日本文化を紹介する恒例の祭典「日本祭り」が開幕した。今年はブラジルとの外交樹立130年の節目に当たり、6月には秋篠宮家の次女佳子さまもブラジルを訪問。祝福ムードを盛り上げる和太鼓の音で会場は熱気に包まれた。
約270万人の日系人が住むブラジルで、「日本とブラジルの架け橋を」という目標を掲げる日本祭りは26回目。海外で開かれる同種の祭典として世界最大級だ。主催者側では13日までの期間中に18万人の来場を見込む。
マリアナ・フレイレさん(16)は昨年家族で日本を旅行し、「日本文化がとても気に入った」と来場。日本の郷土料理が楽しめるフードコートに足を運び、「たくさんの種類の料理があった」と豊かな日本の食文化に興味を示した。
会場では日系社会との連携による物産展も開催され、北海道のブースではイクラやめんたいこを宣伝。担当者の坂本安弘さん(40)は「日本や北海道の特色のあるものが売れれば」と期待する。
石川県は能登半島地震の復興支援のため、能登の地酒を売り込んだ。石川県産業政策課の浜家大士さん(44)は「生産量が戻ったときに売っていける態勢を整えるため、海外にも目を向けている」と話した。
その他の写真
