ロ外相、北朝鮮リゾートへ=正恩氏肝煎り、異例の地方訪問 2025年07月12日 08時01分

ロシアのラブロフ外相は11日深夜(日本時間同)、マレーシアから北朝鮮東部・江原道元山に到着し、3日間の訪朝日程を開始した。外遊で首都平壌でなく地方に入るのは異例で、金正恩朝鮮労働党総書記の肝煎りで完成したリゾート施設の視察を兼ねている。ラブロフ氏は12日、元山で崔善姫外相と第2回戦略対話を実施した。
ザハロワ外務省情報局長は現地時間の12日未明、通信アプリ「テレグラム」に、ホテル客室からの写真を添えて「外相の元山訪問は初めて。夜景を共有する」と記した。
施設は日本海に面する「元山葛麻海岸観光地区」。北朝鮮はリゾート事業で外国人観光客を誘致し、外貨獲得を狙う。6月下旬の開業式典には正恩氏が出席し、ロシアのマツェゴラ駐北朝鮮大使も招かれた。
ロ朝間では6月、国際列車の運行が5年ぶりに再開。平壌行きの空路もウラジオストク発の高麗航空に加え、モスクワ発のノードウィンド航空が今月下旬に就航。ロシア人観光客の増加が想定されている。
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