ハマス、広範囲の軍駐留に反対=イスラエル首相「停戦後に攻撃も」 2025年07月11日 14時04分

【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの停戦交渉に関し、イスラム組織ハマスのナイム幹部は10日、イスラエル軍がガザの広範囲に残ることを前提とした停戦案には同意できないと主張した。AFP通信の取材に答えた。イスラエル側からは停戦合意に期待する発言も出ているが、ハマスは慎重姿勢を見せた格好で、早期妥結の見通しは立っていない。
ナイム幹部は、交渉ではイスラエル軍の撤退問題が主要な争点と認めた上で、「われわれの土地に占領軍(イスラエル軍)が残る状態が恒久化することは受け入れられない」と表明。6日から仲介国カタールで続く間接交渉では「このことを占領軍に要求している」と述べた。ナイム氏によると、対エジプト境界に位置する最南部ラファに加え、ラファと南部ハンユニスを分断する「モラグ回廊」をイスラエルが支配することに特に反対している。
一方、イスラエルのネタニヤフ首相は10日、ビデオ演説を公開し、ハマスとの一時停戦に合意した後、恒久停戦に向けた協議がまとまらなければ攻撃を再開すると表明した。ハマスが求める恒久停戦の「保証」を拒否した形で、ハマスが態度を硬化させる可能性がある。
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