ウラン濃縮「数カ月以内」にも=イラン核施設被害も再開可能―IAEA 2025年06月29日 11時05分

 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、イランがウラン濃縮活動を「数カ月かそれより早く」再開できるようになる可能性があるとの見方を示した。米CBSニュースが28日、グロッシ氏とのインタビューを報じた。トランプ米大統領は米国とイスラエルの攻撃により、イランの核開発を数十年遅らせたと主張していた。
 グロッシ氏は「(イランの核施設が)深刻な被害を受けたのは明白だが、完全な破壊ではない」と分析。ウランを濃縮する産業・技術的能力はあるとして、イランが望めば「幾つかの遠心分離機のカスケード(分離機を連結した装置)を再稼働することができるだろう」と述べた。 

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