米仲介で和平合意調印=武力衝突、沈静化焦点―コンゴ・ルワンダ 2025年06月28日 10時04分

27日、米ワシントンで行われた和平合意の調印式に出席する左からルワンダのヌドゥフンギレヘ外相、ルビオ米国務長官、コンゴ(旧ザイール)のカイクワンババグナー外相(AFP時事)
27日、米ワシントンで行われた和平合意の調印式に出席する左からルワンダのヌドゥフンギレヘ外相、ルビオ米国務長官、コンゴ(旧ザイール)のカイクワンババグナー外相(AFP時事)

 【ワシントン時事】アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)と隣国ルワンダは27日、米国の仲介の下、ワシントンで和平合意に調印した。コンゴ東部では政府軍と反政府勢力「3月23日運動(M23)」による武力衝突が続き、多数の犠牲者や難民が出ており、和平合意で沈静化が進むかが焦点となる。
 ルワンダのヌドゥフンギレヘ外相は米国務省での調印式で「難民帰還を促進する」と語った。コンゴのカイクワンババグナー外相は「武装勢力の撤退、市民保護、難民の帰還を定めている」と述べ、合意の着実な履行を訴えた。
 ホワイトハウスで両外相と面会したトランプ米大統領は「希望と機会、調和、繁栄、平和の新たな章が始まる」と強調。ロイター通信によると、コンゴ東部に展開したルワンダ軍が90日以内に撤退することで合意した。 

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