遭難の邦人女性救助=ペルー 2025年06月27日 07時14分

 【サンパウロ時事】南米ペルーの最高峰ワスカラン(6768メートル)で日本人女性2人が遭難した事故で、生存を確認されていた寺田紗規さんが26日(日本時間27日未明)、救助された。日本側の対策本部が発表した。本部は、死亡した稲田千秋さんの遺体の収容を始める。
 寺田さんはヘリコプターで搬送されて麓の病院に入院し、診察を受けた。本部は「意識は清明だ。凍傷があるようだが、程度は分からない」と説明した。寺田さんは早期帰国に向けて治療を受ける。
 稲田さんは登山中、低体温症によるとみられる症状に見舞われ、体調が悪化。2人は24日に衛星通信を通じて救助を求めた。雪山での悪天候などで救助活動が難航し、稲田さんは救助隊の到着から間もなく死亡した。 

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