仏大使、夏までの合意要求=イラン制裁復活を示唆―国連 2025年06月25日 14時13分

国連本部=米ニューヨーク(AFP時事)
国連本部=米ニューヨーク(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】フランスのボナフォン国連大使は24日、イランが核開発を制限する「満足のいく合意」が今夏までにまとまらなければ、対イラン制裁を復活させる用意があると表明した。イラン核合意を協議する定例の国連安全保障理事会会合で語った。
 これに対しイランのイラバニ国連大使は核合意を順守していると主張。一方で「危機を解決する唯一の道は外交と対話だ」とも述べ、制裁復活を回避したい思惑をにじませた。
 イランが米英独仏中ロの6カ国と2015年に結んだ核合意には、合意参加国がイランによる違反を通告した場合、以前科されていた制裁措置が復活する「スナップバック」と呼ばれる規定がある。ただ、この規定は今年10月に期限切れとなるため、英仏独の3カ国は、その前にイランに核兵器獲得を断念させたい考え。 

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