アマゾン地域の延焼面積「過去最大」=24年、干ばつなど要因―ブラジル 2025年06月25日 08時07分

【サンパウロ時事】ブラジルのアマゾン地域で火災によって延焼した面積が2024年に「過去最大」に達したことが、24日に公表された報告書で明らかになった。アマゾン地域が抱える世界最大の熱帯雨林も大きな被害を受けた。人間の活動に伴う気候変動が要因とされる深刻な干ばつなど悪条件が重なった。
今年11月には国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)がアマゾンの玄関口の北部ベレンで開催される。熱帯雨林の保護に力を入れるルラ大統領は、世界に向け気候変動に対する一段の取り組みを訴える予定だ。
報告書は環境NGO「マップビオマス・ブラジル」が作成した。24年にアマゾン地域で延焼した面積は約1560万ヘクタールと過去平均の2倍を超え、1985年に記録を取り始めて以降の最大となった。