ハメネイ師、身隠し連絡取れず=米・イラン会談立ち消えに―報道 2025年06月23日 14時16分

イランの最高指導者ハメネイ師=13日、テヘラン(最高指導者事務所提供・AFP時事)
イランの最高指導者ハメネイ師=13日、テヘラン(最高指導者事務所提供・AFP時事)

 米ニュースサイト「アクシオス」は21日、イスラエルとイランの交戦を巡り、トランプ米大統領とトルコのエルドアン大統領が先週、イラン側と接触を模索したものの、暗殺を恐れて身を隠すイラン最高指導者ハメネイ師と連絡を取れず、立ち消えになったと報じた。複数の米当局者の話として伝えた。
 それによると、エルドアン氏は16日、カナダでの先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席していたトランプ氏に電話し、17日にイスタンブールで米・イラン協議を行うことを提案。トランプ氏は同意し、バンス副大統領とウィトコフ中東担当特使を派遣する用意があると述べ、さらに必要ならイランのペゼシュキアン大統領と会談するため自身がトルコ入りしてもよいと伝えた。
 エルドアン氏はこれをペゼシュキアン氏らに提示。ペゼシュキアン氏らはハメネイ師と連絡を取ろうとしたが果たせず、トルコ側に同師の承認を得られなかったと返答した。トランプ氏や側近は接触の機会が得られなかったことで外交解決への自信を失い、対イラン参戦の方針に傾いていったという。 

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