ベラルーシ、拘束の邦人2人解放=米要請、反政権派チハノフスカヤ氏夫も 2025年06月22日 05時18分

解放され、ベラルーシ反政権派のスベトラーナ・チハノフスカヤ氏と抱き合う夫のセルゲイ氏(中央)=21日に投稿されたSNSの動画より。撮影場所不明(ロイター時事)
解放され、ベラルーシ反政権派のスベトラーナ・チハノフスカヤ氏と抱き合う夫のセルゲイ氏(中央)=21日に投稿されたSNSの動画より。撮影場所不明(ロイター時事)

 ベラルーシのエイスモント大統領報道官は21日、同国で拘束されていた日本人2人を含む14人を解放したと明らかにした。反政権派のシンボル、スベトラーナ・チハノフスカヤ氏の夫セルゲイ氏も含まれる。ロシア国営タス通信などが伝えた。邦人は日本語教師を務めていた中西雅敏氏らの可能性がある。
 中西氏は南東部ゴメリ州在住で、地元国立大学で日本語を教えていたが、鉄道を撮影していたなどとして昨年7月に拘束された。現地の裁判所は今年3月、スパイ活動罪で懲役7年の有罪判決を言い渡した。昨年12月には、幹線道路の高架橋を撮影していたとして別の邦人も拘束されていた。
 解放された14人の国籍は日本、ベラルーシ、ポーランド、ラトビア、エストニア、スウェーデン、米国。エイスモント氏は「ルカシェンコ大統領が(人道的見地から)決定した。トランプ米大統領から要請があった」と説明した。隣国リトアニアのブドリース外相は、14人の身柄がリトアニアに移されたと確認した。 

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