本人認証で新興国開拓へ=過去最大の海外企業買収―大日本印刷 2025年06月18日 07時38分

握手する大日本印刷の沼野芳樹常務執行役員(左)とルビコンのラクストン最高経営責任者(CEO)=17日、オランダ・アムステルダム
握手する大日本印刷の沼野芳樹常務執行役員(左)とルビコンのラクストン最高経営責任者(CEO)=17日、オランダ・アムステルダム

 【アムステルダム時事】大日本印刷(DNP)は17日、アフリカを中心に政府向け個人生体認証サービスを展開するルビコン(本社ケイマン諸島)を買収すると発表した。成長著しい新興国市場の開拓を狙い、7月にルビコンの発行済み株式の75%を取得して子会社化する。買収額は数百億円規模とみられ、DNPによる海外企業のM&A(合併・買収)としては過去最大となる。
 2004年創業のルビコンは「ラクストン」のブランド名で50カ国以上で事業を展開。携帯型の認証機器を用い、指紋や虹彩といった生体情報で住民登録や有権者の本人確認などのサービスを提供している。 

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