4月の中国新車販売、9.8%増=政府支援が追い風 2025年05月12日 18時50分

 【北京時事】中国自動車工業協会が12日発表した4月の新車販売台数は前年同月比9.8%増の259万台だった。政府の買い替え支援策が追い風となった。ただ、輸出は2.6%増と低迷。電気自動車(EV)などを巡り世界各国との貿易摩擦が激化する中、弱さが目立っている。
 中国メーカーは近年、国内での競争激化を受け輸出を強化してきた。ただ、安価なEVなどの輸入急増に貿易パートナーは不満を強めている。欧州連合(EU)は昨年10月、中国製EVに対する関税を最大45.3%に引き上げた。米国との貿易戦争も始まる中、先行き不透明感が強まっている。
 新車販売では、政府の支援規模が大きいEVやプラグインハイブリッド車(PHV)といった新エネルギー車(NEV)が44.2%増の122万6000台と、引き続き好調だった。
 日系各社の公表資料などによると、4月の中国新車販売はトヨタ自動車が20.8%増、ホンダが40.8%減、日産自動車が15.7%減だった。関係者によると、日産は武漢の完成車工場で近く生産を終了する方針だという。 

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