プーチン氏、15日の直接協議提案=ウクライナ大統領「トルコで待つ」 2025年05月12日 07時28分

ウクライナのゼレンスキー大統領(左)とロシアのプーチン大統領(AFP時事)
ウクライナのゼレンスキー大統領(左)とロシアのプーチン大統領(AFP時事)

 ロシアのプーチン大統領は11日、侵攻するウクライナに対し、トルコ・イスタンブールで15日に停戦に向けた直接協議を始めることを提案した。クレムリン(大統領府)での記者会見で述べた。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は「15日にトルコでプーチンを待つ」とX(旧ツイッター)に投稿。西側諸国が30日間の停戦を受諾するよう対ロ圧力を強める中、ロシアとウクライナの駆け引きが激しさを増している。
 ゼレンスキー氏は11日、通信アプリ「テレグラム」で、自身が主張する12日からの停戦受諾を条件に、直接協議の用意があると表明した。その後、トランプ米大統領がSNSで、ウクライナは「直ちに」直接協議の提案を受け入れるべきだと要求。すると、ゼレンスキー氏はトルコでの首脳会談を逆提案し、「プーチンが来られない言い訳を探すことのないよう望む」と述べた。
 公式な直接協議が実現すれば、ロシアのウクライナ侵攻開始から間もない2022年春以来とみられる。停戦を仲介してきたトランプ氏はSNSに「ロシアとウクライナにとって素晴らしい日になる可能性がある」とも記した。
 プーチン氏は11日、トルコのエルドアン大統領と電話会談して協力を要請し、支持を取り付けた。記者会見では「22年に協議を中断させたのはわれわれではなく、ウクライナだ。ロシアは前提条件なく協議する用意がある」と説明。ウシャコフ大統領補佐官(外交担当)は記者団に対し、ロシア代表団の顔触れを近く明らかにすると語った。 

海外経済ニュース