米イラン、協議進展を強調=4回目、ウラン濃縮で隔たりも 2025年05月12日 06時48分

【イスタンブール時事】米国とイランは11日、イランの核開発を巡る4回目の高官協議を仲介国オマーンの首都マスカットで行った。イランのメディアによると、交渉団を率いたアラグチ外相は「過去3回より真剣に行われた。異論が残る問題を議論し、立場は近づいた」と述べ、一定の進展があったとの見方を示した。
米ニュースサイト「アクシオス」によれば、米政府高官も「結果に勇気づけられている」と交渉内容を評価した。協議は3時間に及んだという。
イラン核武装を警戒するトランプ米大統領や米交渉団代表のウィトコフ中東担当特使は協議を前に、イランによるウラン濃縮活動を認めず、核計画の「完全な解体」を求める意向を表明。一方、イラン側は「平和利用」を目的としたウラン濃縮の継続は譲れないと反発している。