中国主席、ミャンマー国軍トップと会談=クーデター後初、支援継続表明 2025年05月10日 08時58分
【北京時事】中国の習近平国家主席は9日、ミャンマー国軍トップのミンアウンフライン総司令官と訪問先のモスクワで会談した。ミャンマーで2021年2月に国軍が民主派政権を倒したクーデター後、両氏の会談は初めて。中国国営新華社通信によると、習氏は今年3月に地震に見舞われたミャンマーへの支援継続や経済協力の推進を表明した。
習氏は会談で「中国はミャンマーが国情に沿った発展の道を歩むことを支持する。戦略的協力を深化させ、両国をつなぐ経済回廊の建設を進めるべきだ」と指摘。一方で、ミャンマーを拠点とするオンライン詐欺の摘発強化を要請したほか、少数民族武装勢力との間で続く戦闘の早期沈静化を暗に求めた。
ミンアウンフライン氏は、中国による被災地支援に謝意を伝達。「ミャンマーは対中関係を非常に重視しており、信頼できる友好的隣国でありたい」と強調した。