NY近隣空港でレーダー途絶=老朽化、安全性に懸念―米 2025年05月10日 08時47分

 【ニューヨーク時事】米連邦航空局(FAA)は9日、ニューヨーク近隣に位置し、羽田・成田両空港への直行便が出ているニューアーク空港(東部ニュージャージー州)の空域で同日未明、通信障害が発生し、管制施設のレーダーが90秒間途絶えたと発表した。同施設では先月末にも同様の事案が発生し、空港機能はまひ状態に陥った。安全性が懸念され、米当局は老朽化する管制システムの更新を急ぐ考えだ。
 発表によると、ニューアーク空港の空域を管轄する東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの管制施設で無線通信が一時的に機能不全となった。先月28日にも同施設で似たトラブルが起き、心労がたまった航空管制官が相次いで職場を離れた。この後、人手不足で管制機能が著しく低下し、米メディアによると、同空港では航空便の遅延や欠航が1000便を超えた。 

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