安保協力強化で条約=対ロ想定、脱米国依存も―仏ポーランド 2025年05月10日 07時27分

【ベルリン時事】フランスのマクロン大統領とポーランドのトゥスク首相は9日、仏東部ナンシーで相互の安全保障を柱とする包括的な分野の協力強化に向けた2国間条約に署名した。領土的な野心を隠さないロシアに対抗し、欧州防衛における過度な米国依存の脱却を図る。
条約は、他国からの攻撃に際し「相互に軍事支援を行う」と明記。仏の核抑止力の範囲を、ポーランドに広げる可能性も視野に入れている。ポーランドはこれまで、軍備の多くを米国から調達してきたが、欧州全体の底上げを図る観点から仏防衛産業との連携も進める。