米大統領、30日間の停戦呼び掛け=ロシアとウクライナ、違反に制裁も 2025年05月09日 06時19分

トランプ米大統領=8日、ワシントン(AFP時事)
トランプ米大統領=8日、ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は8日、戦闘を続けるロシアとウクライナに対し、30日間の無条件停戦に応じるよう呼び掛けた。停戦実現後、ロシアとウクライナが和平合意に向けて直接交渉するよう要求。停戦に違反した場合は各国と連携して制裁を科す方針も示した。
 トランプ氏は自身のSNSで「数千もの若い兵士が毎週のように命を落としている。誰もがそれを止めることを望むはずで、私も望んでいる」と強調。「欧州諸国と共にロシアとウクライナの和平実現に取り組み続ける」と表明し、早期停戦を訴えた。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、トランプ氏と電話会談したと発表した。「きょうからでも30日間停戦に応じる用意がある。いかなる形式でも協議に臨む」とトランプ氏に伝達。その上で「戦争終結への真剣な意思を示すべきだ」とロシア側に対応を迫った。
 ロシアは旧ソ連の対ドイツ戦勝80年記念日に合わせ、8日から3日間の停戦を一方的に宣言した。ロシアとウクライナは3月にも、米国の仲介でエネルギー施設への攻撃停止に合意したが、「部分停戦」は順守されず、戦闘は継続された。 

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