ハマス、ガザ包括停戦を追求=「部分合意」に難色 2025年05月08日 14時30分

パレスチナ自治区ガザへのイスラエルの空爆後、がれきの中に残された子どもの上着=4月24日(EPA時事)
パレスチナ自治区ガザへのイスラエルの空爆後、がれきの中に残された子どもの上着=4月24日(EPA時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの停戦交渉を巡り、イスラム組織ハマス政治部門のナイム幹部は7日、「戦闘や侵略行為の終了につながる包括的な合意を求め続ける」と語った。ハマスが一貫して要求している恒久停戦とイスラエル軍のガザ撤退が含まれない限り、合意には至らないとの考えを示した。AFP通信の取材に答えた。
 ナイム幹部は、仲介役を務める米国のトランプ大統領が来週、中東を歴訪することを踏まえ「訪問に先立ち、限定的な日数分の食料や水と引き換えに(ハマスが拘束する)人質の一部を返すという『部分的取引』を強要する動きが、非常に活発になっている」と指摘。そうした停戦合意案について「誰も戦争終結を保証しようとしていない」と批判した。
 一方、イスラエルが4日の治安閣議でガザ全域の「征服」を目指すとされる作戦拡大計画を承認したことに、国際社会から批判の声が強まっている。 

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