北朝鮮パネル復活、ロシア拒否=活動停止1年で安保理会合―国連 2025年05月08日 09時43分

【ニューヨーク時事】国連安保理は7日、対北朝鮮制裁決議の履行状況を調べる専門家パネルが活動を停止してから1年が経過したことを受け、対応を協議する公開会合を開いた。会合開催を要請した米国やデンマークなどがパネル復活を呼び掛けたが、ロシアは「西側の偏った情報を集める信頼できない組織だ」と提案を一蹴した。
北朝鮮と関係を緊密化させるロシアは昨年、パネルの任期延長決議案に拒否権を発動。パネルは同4月末で活動停止を余儀なくされた。日米韓など11カ国は、代替組織「多国間制裁監視チーム(MSMT)」を設置したが、ロシアのネベンジャ国連大使は会合で「(MSMTは)国際社会からの委任がなく正統性はない」と主張した。