「自由と平和に脅威」=国防が最優先―独新首相 2025年05月07日 06時44分

【ベルリン時事】ドイツのメルツ新首相は6日、ウクライナへの侵攻を続け領土的野心を隠さないロシアを念頭に「ドイツの自由と平和が脅威にさらされている」とテレビインタビューで指摘し、国防の強化を最優先課題に据えると表明した。また「ドイツは製造業の国であり続けなければならない」と訴え、企業の競争力強化を図る考えも示した。
保守政党キリスト教民主同盟(CDU)党首のメルツ氏は、政党別支持率で首位を争う極右「ドイツのための選択肢(AfD)」について「国民が『右翼過激派』の政党に投票する必要はないと考えるようにする」と述べ、有権者の信頼獲得に努めると強調した。これに先立ち、メルツ氏は首相官邸でショルツ前首相との引き継ぎ式に臨み、「決意と自信を持って職責を引き受ける」と述べた。