中国主席、カンボジア首相と会談=インフラ・安保支援で外交攻勢 2025年04月17日 16時26分

【北京時事】中国の習近平国家主席は17日、東南アジア3カ国歴訪の最終訪問国であるカンボジアの首都プノンペンに到着し、フン・マネット首相と会談した。インフラ整備や安全保障面での支援を通じた関係強化を図ったとみられる。
中国はかねて巨額の資金投入によりカンボジアへの影響力を強めており、習政権は両国関係を「鉄の友情」と称する。トランプ米政権は今月、カンボジアに対して東南アジアの中で最も高い49%の相互関税を課すと発表。カンボジアが中国製品の迂回(うかい)輸出路になる事態を防ぐためとみられている。
カンボジアの対米不満を利用し、習氏は今回の訪問でさらなる結束強化を目指している。習氏は現地入りに合わせて地元紙に寄稿し、「覇権主義や保護主義に反対し、途上国の利益を守る」ために協力すべきだと強調。合同軍事演習や治安維持分野での連携に意欲を示した。