米関税率、1909年以来の水準=22.5%、家計の負担増―米大試算 2025年04月04日 15時00分

米国が掛ける関税率を国・地域別に示したパネル=3日、ワシントン(EPA時事)
米国が掛ける関税率を国・地域別に示したパネル=3日、ワシントン(EPA時事)

 【ワシントン時事】米エール大予算研究所は3日までに、トランプ米政権の関税政策により、実際に適用される平均関税率が22.5%に達するとの試算結果を公表した。第1次世界大戦前の1909年以来の高水準。海外製の鉄鋼・アルミニウムや自動車への25%追加関税、相互関税などを前提に算出した。一連のトランプ関税前の水準は2.4%だった。物価上昇により、家計の負担が増大すると指摘した。
 トランプ政権は1月の発足以来、矢継ぎ早に関税政策を打ち出してきた。貿易協定に準拠していないカナダ、メキシコからの輸入品に25%の関税、中国には2回に分けて計20%の追加関税を適用。4月2日にはほぼすべての貿易相手国・地域に10~50%の相互関税を課すと発表した。
 試算によると、相互関税だけで平均関税率を11.5ポイント押し上げる効果があるという。これまで打ち出された関税政策全体の影響では、金融政策を考慮しない場合、米消費者物価を短期的には2.3%押し上げ、家計の購買力を3800ドル(約55万円)失わせる。2025年の米実質GDP(国内総生産)を0.9ポイント押し下げる。
 同研究所は、関税は短期的には低所得者ほど負担が大きい「逆進的な税金」と指摘。高所得者よりも低所得者への打撃が大きくなると分析した。 

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