90時間経過、女性を救出=続く捜索、諦める家族も―ミャンマー地震 2025年04月02日 05時57分

【バンコク時事】ミャンマー中部を震源とする地震で、被災地では発生から90時間以上が過ぎた1日も救助隊による捜索が続けられ、首都ネピドーの倒壊した建物から60代の女性が救出された。独立系メディアが伝えた。
地震は3月28日に発生。ミャンマーの救助隊はネピドーや震源に近い第2の都市マンダレーで、中国やロシアなど外国の援助隊と連携し、生存率が急激に低下するとされる72時間経過後も救出作業を続けている。
ただ、家族の生存を諦めた人もいる。ネピドーで崩壊した公務員住宅前にいた住民は1日、現地入りした時事通信の通信員に「父は亡くなったが、救助隊員は遺体を掘り出そうとしてくれている」と語った。
付近に避難所はなく、宿舎に暮らす政府職員や家族はビニールシートや毛布を木に掛けて日よけにし、野宿をしている。そのうちの一人で電力・エネルギー省の職員は「上司は電気と水道のある場所に移れると言うが、それがいつなのか、どこにあるのかは分からない」と述べた。