ロシア大統領、中国外相と会談=首脳外交へ地ならし 2025年04月01日 18時58分

ロシアのプーチン大統領は1日、モスクワを訪れた中国の王毅共産党政治局員兼外相と会談した。王氏はこれに先立ちラブロフ外相と会い、停戦に向けた動きが出ているウクライナ情勢などを巡り協議した。
王氏には、5月9日の旧ソ連による対ドイツ戦勝80年の記念日に合わせた習近平国家主席の訪ロを前に、首脳外交の地ならしをする狙いもある。プーチン氏は会談で「習氏は主賓だ」と伝えた。自身も9月3日の抗日戦勝記念日に合わせた訪中を計画している。
タス通信によると、王、ラブロフ両氏は冒頭、中ロ首脳会談が関係発展に寄与するという認識で一致。ラブロフ氏は2国間協力について「世界政治の困難な時期における最も重要な安定化要因だと多数派(非西側諸国)は考えている」と主張した。
中国外務省によれば、王氏は「中ロは(第2次大戦で)日本の軍国主義とドイツのファシズムを打ち負かした」として、「世界平和」に貢献した歴史を持つと強調。中ロのさらなる戦略連携に意欲を示し、「(ウクライナとの)和平に向けたあらゆる努力を支持する」と述べた。