イスラエル軍、救急車攻撃認める=「不審車と認識」―ガザ 2025年03月29日 20時07分

【エルサレム時事】AFP通信によると、イスラエル軍は29日、攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザ最南部ラファで、23日から行方が分からなくなっていたパレスチナ赤新月社の救急車複数台に発砲したことを認めた。戦時の保護対象について定めたジュネーブ条約は、救急車への攻撃を禁じている。
同軍はAFPの取材に、イスラム組織ハマスが使用していた車両を攻撃後、「不審な車が向かってきたため発砲した」と説明し、「初期調査の結果、一部は救急車と消防車だった」と認めた。ただ、ハマスなど武装組織が、戦闘員を救急車に隠すなど不正利用してきたと訴え、攻撃を正当化した。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラによれば、その後救急隊員1人の遺体が発見された。救急車や消防車は粉々に破壊されていたという。