米政権に一時差し止め命令=政府系記者の休職訴訟 2025年03月29日 15時32分

【ニューヨーク時事】トランプ米政権による休職扱いは違法だとして米政府系放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の記者らが撤回を求めた訴訟で、ニューヨークの連邦地裁は28日、原告側の訴えを認め、一時差し止め命令を出した。政権が解雇手続きなどさらなる行動に出ることを禁じた。
VOAの運営予算は連邦議会が承認している。地裁は、議会に諮らず職員を休職としVOAを事実上の閉鎖に追い込むことは「議会の立法上の優位性を奪っている」と指摘した。
トランプ大統領は14日、政府支出削減の一環として、VOAを傘下に持つ「米グローバルメディア局(USAGM)」の機能を縮小する大統領令に署名。VOAの職員1300人以上が休職扱いとなり、活動ができなくなっている。