機密協議の会合に妻同伴=米国防長官、チャット問題に続き―報道 2025年03月29日 14時17分

ヘグセス米国防長官(左)とジェニファー夫人=4日、ワシントン(AFP時事)
ヘグセス米国防長官(左)とジェニファー夫人=4日、ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は28日、ヘグセス国防長官が機密情報を話し合う外国の閣僚らとの会合に妻を同伴させていたと報じた。イエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する軍事作戦を通信アプリのグループチャットに投稿していた問題に続き、機密情報の取り扱いを巡って批判が強まる可能性がある。
 報道によると、ヘグセス氏が会合に妻を同伴させたのは2回。一つは今月6日の国防総省で行われたヒーリー英国防相との会談で、米国がロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援や情報共有を一時停止した直後に開かれた。会談では軍事協力などが議題になった。
 2月にブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部で開かれた会合にも妻を同席させた。ウクライナを支援する約50カ国による会議で、ウクライナへの武器供与などを非公開で話し合った。
 ヘグセス氏のジェニファー夫人は、ヘグセス氏が司会者を務めていたFOXニュースの番組のプロデューサーだった。機密情報を扱う資格を有しているかは不明だ。WSJによると、国防総省高官が公務や式典に配偶者を同行させることはよくあるが、機密性の高い安全保障を協議する場への同伴は異例だという。 

海外経済ニュース