イスラエル軍、ハマス広報担当者を殺害=ガザ、数十万人が「極度の飢え」 2025年03月28日 08時30分

【エルサレム時事】イスラエル軍は27日、パレスチナ自治区ガザ北部での攻撃で、イスラム組織ハマスのアブドルラティフ・カノウ広報担当者を殺害したと発表した。ハマスもSNSを通じ、同氏が北部ジャバリヤで同日、空爆を受け死亡したと認めた。
イスラエル軍は声明で、カノウ氏が「何年もの間、ハマスの主要なスポークスマンの一人だった」と指摘。メディアを使って「心理的なテロ」を行ってきたと断じた。
同軍は27日もガザ全域で激しい攻撃を実施した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラは「人口密集地を狙った砲撃、空爆、ドローンによる攻撃が続いている」と報じ、27日に少なくとも36人が死亡したと伝えた。
戦闘が続く中、今月2日に人道支援物資の搬入が停止されたガザでは、食料不足が深刻化している。国連世界食糧計画(WFP)は27日、「ガザで数十万人が極度の飢えと栄養不良の危機にさらされている」と発表した。